一時期、「酒粕ダイエット」なんていうものも流行り、酒粕は健康、美容には欠かせない食材として有名となりました。
しかし、よくよく考えてみると酒粕はお米が原料です。
それなら結構カロリーも高いはずですし、糖質もたっぷり含まれているに違いありません。
ダイエットどころかむしろ太るのでは！？と不安になるのは私だけではないはずです。
栄養価が高い酒粕は、様々な効果や効能が期待できるとよく耳にしますが、やはりどうしても信じられません。
そこで、今回は『酒粕のカロリーは本当は高いのか低いのか？酒粕に含まれている栄養素とその効果や効能と気になる糖質と太る可能性があるのか』を徹底的に調べてご紹介します！
酒粕の真相やいかに！
酒粕のカロリーは高い？食べ過ぎると太る！?気になる糖質は？
まず、最も気になるところからご説明します。
酒粕にはいったいどのくらいのカロリーがあるのか、美を追求する女性にとっては大変大きな問題ですよね。
酒粕100gのカロリーは大体227キロカロリーです。
これだけ聞くと、思ったよりもカロリーが高いので、やはり太るという噂も本当だったのかもしれません。
しかし、ちょっと待ってください。
料理に使う酒粕はそれほど多くありません。粕汁であれば大さじ2杯程、30g程です。換算し直すと68キロカロリー程となるのでそれほど気になる数字ではありません。
糖質の量でいえば大さじ2杯であれば5.6g程、一般的には一日100g以上の糖質を摂取する必要があると言われているので、それを考えると糖質もそれほど多い数値とはいえません。gi値もかなり低いです。
しかし、酒粕は栄養価が高いので摂取しすぎると太る原因となるのは事実のようです。
酒粕に含まれるアルコールが、食事から摂取した脂質や糖質の分解を遅らせてしまうことが一番の要因です。酒粕自体には脂質や糖質は少ないですが、料理の調味料として使う場合は注意したほうがいいかもしれません。
酒粕に含まれる栄養素
「飲む点滴」と言われるくらい栄養価の高い甘酒。
甘酒には酒粕から作られたものと、米麹から作られたものがあるのをご存知でしょうか。
実際、「飲む点滴」と言われている甘酒は米麹から作られた方の甘酒です。
病院で出している点滴の成分とほぼ似た栄養素が米麹の甘酒には含まれているのだそうです。しかしながら、酒粕から作られた甘酒も栄養価が高いのは事実です。
そこで、酒粕に含まれている栄養素をざざっとご紹介します！
【たんぱく質】
たんぱく質は三大栄養素の一つ、血液や筋肉の元となる大切な成分です。
たんぱく質を構成しているアミノ酸には自分で作り出せないものもあるため、しっかりと毎日の食事で補給していく必要があります。
【ビタミンB郡】
ビタミンB郡は血液をさらさらにする効果があります。さらに肌のターンオーバーを活性化させ、シミやそばかすにを改善し、肌を白く美しくする効果があります。むくみの改善にも効果大。
【食物繊維】
美に欠かせない食物繊維は酒粕にもたっぷり含まれています。
腸の働きを良くし、便秘解消にも効果あり。便秘が改善して体の中がスッキリすると、肌荒れの改善も期待できます。
さらには保湿効果の高い「セラミド」やコラーゲンの成分の一つである「プロリン」など、美肌効果に一役買ってくれる成分がたっぷり！
大豆食品と相性がいいので、味噌汁に入れても効果アップ。大体大さじ3杯程度が適量です。また、酒粕に残ったアルコールは体温を上げてくれる効果もあるので、寒い時期に鍋に入れても美味しくいただけそうです。
酒粕が体にもたらす効果・効能
酒粕には様々な栄養成分が含まれており、美容効果が高いということがお分かりいただけたと思います。
しかし、酒粕のすごいところはそれだけではありません！酒粕が体にもたらす驚きの効果・効能は、こんなにあるのです！
【がん抑制効果】
酒粕に含まれている成分がリンパの流れを良くし、また、リンパ球内のがん細胞を退治してくれる細胞を活性化させてくれる物質があるということが明らかになり、がんの抑制に効果があると期待されています。
【生活習慣病・糖尿病の予防・改善】
酒粕自体には糖質が含まれているのですが、インシュリンと同じ働きをする物質が存在しているため、血糖値の上昇を抑えて糖尿病の予防・改善に効果があるといわれています。
また、悪玉コレステロールを減らし、心筋梗塞、動脈硬化、脳梗塞の予防に効果が期待されています。
【アレルギー体質改善】
アレルギーやアトピー、花粉症の原因は、カテプシンＢという酵素に作られる免疫グロブリンです。
酒粕に含まれているペプチド物質がカテプシンBの働きを抑える効果があるため、アレルギー体質の改善に効くといわれています。
いかがでしょうか。
酒粕は美容・健康維持には欠かせない、凄まじいパワーを秘めているのです。
いつも作っているお味噌汁に少し酒粕を加えて、美容･健康維持を目指しませんか？
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