先日の記事で、バターコーヒーについてご紹介しました。
バターコーヒーとは、「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」という書籍の中で、ダイエットにも最適な飲み物として、「完全無欠コーヒー」として紹介されていました。
一時期大変話題になり、今も挑戦している方もいらっしゃるかと思います。
バターコーヒーの詳しい記事はこちらで紹介していますので、是非読んでみてください。
バターコーヒーとは?効果や作り方!いつ飲む?味やカロリー、危険性は無いのかまで!
今回ピックアップするのは、完全無欠のバターコーヒーには欠かせない「グラスフェッドバター」です。
栄養や効果効能面もさることながら、同時に話題になった「ギー」との違いも気になりますよね。バターコーヒーの作り方もおさらいして、是非日々の生活に取り入れてみてくださいね。
今回は『グラスフェッドバターとは』、『グラスフェッドバターの効果効能と栄養』と、『ギーとの違いやバターコーヒーの作り方』をご紹介します。
グラスフェッドバターとは
グラスフェッドバターとは、牧草のみで育てられた牛のミルクで作られたバターのことを指します。
グラスは「草」、フェッドは「与える」という意味があり、牧草だけをエサにして育った牛「グラスフェッドビーフ」のミルクで作られたバターのことです。
導入でも触れた「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」の著者であるデイブ・アスプリーが著書の中で紹介したことで、アメリカを始め、各国で注目されるようになりました。
「牧草のみで育てられた牛」が普通なのではないかと思いますが、現在では、乳脂肪分や乳量を高めるために穀物で育てるのが主流で、ホルモン剤や抗生物質などが投与されていることが多いのだそうです。これを、グラスフェッドに対して、グレインフェッドと呼んでいます。
穀物を与えて育った牛(グレインフェッドビーフ)の乳から作られたバターなので、こちらは「グレインフェッドバター」と呼ばれています。
良質な牧草を食べ、広大な牧草地でストレス無く育った牛から取れた「グラスフェッドバター」は、普通のバターよりも栄養価も高く、薬剤の心配もなく安全で安心だと評価されています。
グラスフェッドバターがどこで買えるかですが、成城石井など輸入食品店で購入することが可能です。ネット通販ですと楽天、アマゾン、ヤフーなどで多くの購入できる店舗が見つかります。
値段は、産地やメーカーによって差があります。フランス産のバターで、250gで1500円やニュージランド産の冷凍のものは、1㎏で2300円などがあります。
後で、おすすめのグラスフェッドバターをご紹介させていただきますので、チェックしてみてください。
グラスフェッドバターの栄養や効果効能
グラスフェッドバターに含まれている主な栄養素は次の通りです。
- 酪酸
- 不飽和脂肪酸
- オメガ3脂肪酸
- ビタミンA、D、E、K
- βカロテン
これらの栄養素により、以下のような効果効能が期待されています。
- ダイエット効果
- 血液サラサラ効果
- アンチエイジング効果
- 美肌効果
それぞれの効果効能について、詳しくみてみましょう。
【ダイエット効果】
グラスフェッドバターには飽和脂肪酸である酪酸が含まれています。
酪酸は短鎖脂肪酸の一種、中鎖脂肪酸と同じように、分解されやすく体に脂肪がつきにくいといわれています。
良質なバターに含まれる酪酸には脂肪燃焼効果があるという研究報告もあります。
また、不飽和脂肪酸である共役リノール酸は、脂肪をエネルギーに変えるために働く酵素を活性化させるといわれ、脂肪燃焼効果が期待できます。
【血液サラサラ効果】
グラスフェッドバターに含まれる、オメガ3脂肪酸は血液をサラサラにする効果があるとされている脂肪酸です。
普通のバターよりもグラスフェッドバターには約5倍のオメガ3脂肪酸が含まれます。
また、βカロテンには抗酸化作用があることで知られています。血液中で悪い働きがあるといわれるLDLコレステロールが血管内でたまり、酸化するのを防ぐことで、動脈硬化の予防効果も期待されています。
【アンチエイジング効果】
グラスフェッドバターに含まれる、βカロテンの効能は、強い抗酸化作用を持ち、身体の老化防止に効果があるといわれています。
βカロテンは体内に入ると、ビタミンAが不足した場合に、必要な量だけビタミンAに変換され、ビタミンAとしての効能が発揮されます。ビタミンAは皮膚や目、粘膜の健康維持の役割を持っています。
また、ビタミンAに変わらず残ったβカロテン自体も、皮膚や内臓などの組織の健康を維持するために利用されます。
【美肌効果】
身体に入ると、ビタミンAに変換される「βカロテン」は、皮膚の粘膜の形成を助けて肌の角質化を防ぐ作用があるので、肌荒れや乾燥を防止し、キメ細かいお肌を作ることを助けます。
また、美肌の大敵である、シミやソバカスは紫外線により発生するメラニン色素が影響します。
「βカロテン」の抗酸化作用により、発生した活性酸素を抑制し、シミやソバカスの原因となるメラニン色素の発生を抑える効能が期待されるので、シミやソバカスのない美肌作りに効果を発揮します。
その他にもビタミンDは、カルシウムの骨への沈着促進、ビタミンEは、抗酸化作用および血行促進による血行改善、ビタミンKは、止血作用などがあります。
これらの脂溶性ビタミン類も美肌作りはもちろん、健康にも大いに貢献します。
おすすめのグラスフェッドバター
「グランフェルマージュ」のバターは、フランス産の発酵無塩バターで、バイオ・グラスフェッド(無農薬の牧草)のみで育てられた牛のミルクだけを使用したグラスフェッドバターです。
放牧飼育された牛の乳から作られたバターは、栄養価が高く、香り高く深いコクがあります。
国産のグラスフェッドバターもあります。岩手県産の中洞(なかほら)牧場のグラスフェドバターは有名です。
中洞牧場の牛は24時間・365日通年で昼夜放牧され、無農薬の牧草を食べて育っています。ストレスフリーでケミカルフリーの安全、安心の栄養価の高いバターです。
「AOP(原産地呼称保護)バター」も推奨されています。AOPは「アペラシン・ド・オリジン・プロテジェ」の略で、欧州EUにおいて製品の品質の高さを保証する制度です。
残念ながらAOP認証のあるすべてのバターがグラスフェッドバターとは限りません。「牧草のみで飼育された」などの記載があるバターを選ぶようにしましょう。
グラスフェッドバターとギーの違い
最近は、バターコーヒーに「ギー」を使う人も増えています。「ギー」も、グラスフェッドバターと同じように栄養価が高いスーパーフードです。
ギーの効果効能については、こちらの記事を見てみてください。ギーも明日から取り入れたくなること間違いなしです!
ギー(油)の効果効能!使い方やバターからの作り方まで!最高のオイル!
グラスフェッドバターは乳タンパク質が含まれています。乳タンパク質とは、カゼイン、カソモルフィンのことですが、乳タンパク質アレルギーのある方は、注意が必要です。
また、日本人には乳糖への耐性が弱い方も多いようです。牛乳を飲んだときにお腹が痛くなってしまう方は、ギーがおすすめです。
ギーとは、発酵無塩バターを煮詰めて作るバターオイルのことをいいます。グラスフェッドバターとの違いは、煮詰めて作る過程で乳タンパク質などの不純物が取り除かれていることです。
煮詰める過程で水分や糖分も取り除かれていくので、グラスフェッドバターよりも腐りにくく、常温保存が可能なことも特徴です。
栄養成分も、煮詰めることで凝縮されているためグラスフェッドバターよりもギーのほうが多いともいわれています。
バターコーヒーの作り方
最後に、完全無欠コーヒー、バターコーヒーの作り方を紹介させていただきます。
バターの香りがしつつ、まろやかで、ふわふわでクリーミーな味わいです。脂っこく、しつこい感じはありませんので、初めての方でも美味しくいただけると思います。
バターコーヒーの詳しい記事はこちらで紹介していますので、是非読んでみてください。
バターコーヒーとは?効果や作り方!いつ飲む?味やカロリー、危険性は無いのかまで!
- 良質なコーヒー(スペシャリティコーヒー)を淹れる。金属メッシュのフィルターを使うのが理想的。
- この間、ブレンダーorミキサーにお湯を注ぎ、温めておく
- ブレンダーにコーヒー(2杯)、無塩グラスフェッドバター(大さじ2まで、空腹感によって調整可)、MCTオイル(大さじ2まで、空腹感によって調整可)を入れ、泡がこんもり溜まるまで混ぜる
お好みで、バニラパウダーやシナモン、チョコレートパウダーなどを加えてもOKです。
これらを入れると、バリエーションが出るほか、甘い香りがプラスされるのでとても飲みやすくなりますよ。是非、試してみてくださいね。
コメントを残す