怪我や火傷をしたときに、庭のアロエを傷口に塗ってもらった記憶はありませんか?アロエは昔から重宝されていた万能の植物ですよね。
日本でよく目にするアロエは実は世界ではあまり流通しておらず、アロエベラというもっと大きなアロエのほうが一般的なんだそうです。
最近では健康にも美容にも注目され、化粧品や健康食品に入っているオーガニックな成分としても注目されています。
家庭でアロエベラの化粧水を手作りしたり、アロエベラジュースを作って成分を摂取されている方もいらっしゃるようで、作り方も多数紹介されていますよね。
シミやそばかすを防いで綺麗な肌を作るだけでなく髪にも良いとされるなど、さまざまな効果効能を持つアロエベラですが、過剰に摂取すると副作用もあるようです。
そこで今回は、『美肌美髪、シミにも効くというアロエベラの効能』と、『アロエベラの副作用』と『アロエベラジュースの作り方』をご紹介します!
アロエベラとは
アロエベラとはカリブ海のバルバドス島が原産のユリ科の植物で、にんにくやねぎの仲間です。
アロエは、日本でよく見られる「キダチアロエ」や、南アフリカのケープ州で栽培されている「ケープアロエ」をはじめ、世界で約500種類もあるといわれており、薬効にも若干の違いがあります。
なかでもアロエベラは大きく成長するのが特徴で、アロエベラはキダチアロエの10倍以上の大きさに成長します。
「ベラ」とはラテン語で「真実」を意味しており、リンネという植物学者が「これこそが真実のアロエだ」と発表したことから「アロエベラ」という名前がついたのだそうです。
寒さに弱く、日本では沖縄でしか栽培することができませんが、世界では「アロエ」と言えばアロエベラと言うほど多くの国で栽培されています。
アロエベラの美容効果から、美容大国として有名な韓国がアロエベラを使った化粧品やアロエベラジェルなどを多く販売しています。これらは通販でも販売されています。
シミにも効く?美肌美髪効果をはじめとしたアロエベラの効能とは
世界ではアロエと言えばアロエベラというのは以外でしたね。アロエベラには美容効果以外にもあまり知られていない効果効能がたくさんありますので、早速見ていきましょう!
【整腸作用】
アロエベラに含まれているアロマンナン、グルコン酸などの多糖類は、腸内の善玉菌の働きをサポートする効果があります。
善玉菌の働きをサポートすることにより、悪玉菌が増えるのを防いでバランスを保ち、腸内環境を整える効果があります。また、腸内の環境が整うことによって免疫力アップの効果も期待できます。
【便秘解消効果】
アロエベラに含まれているアロイン、アロエエモジンという皮に多く含まれている成分は大腸を刺激する作用があります。大腸への刺激で活発になることで、便通がよくなり、便秘解消効果が期待できます。
【血流促進効果】
アロエベラのアロインには血行を促進する効果があり、アロエマンナン、アミノ酸は新陳代謝をよくして、血行をよくする成分といわれています。また、アロエベラの血行促進効果、便秘解消効果によってダイエットにも効果があるとされています。
【健胃効果】
アロエベラに含まれているアロイン、アロエモジン、バルバロインという成分は、胃液の分泌を活発にして食欲不振を改善する効果があります。また、アロエウルシン、ムコ多糖体は胃を保護し、荒れた胃壁によいとされています。
【火傷やキズの修復効果】
アロエベラの葉の内部にある葉肉には、軽度の火傷などからくる痛みを和らげたり、キズの治癒を促す効果があるといわれています。
肌につけるときは、アロエベラの葉を熱湯か煮沸で消毒し、冷ましてから塗るようにしましょう。
【美肌効果】
アロエベラには美肌効果のある成分が多く含まれています。肌のターンオーバーを正常にし、シミやそばかすを防ぐ美白効果や、コラーゲンを活性化して肌に潤いを保つなどの効果が期待できます。アロエベラは化粧品にもよく使われていますよね!
【薄毛、髪質改善・育毛効果】
アロエベラに含まれるアロインには炎症を抑える効果があり、髪の毛が抜けてしまうのを予防する効果が期待できます。また、アロエベラには余分な皮脂の分泌を抑える作用もあるといわれ、毛根が余分な皮脂で塞がれて発毛が妨げられるのを防ぐ効果も期待できます。
アロエベラに含まれるアミノ酸の作用により頭皮の新陳代謝を活性化し、白髪の進行を抑える効果もあるといわれています。
アロエベラの副作用は?
アロエベラをはじめ、アロエは薬効が強いため、副作用も大きいので注意が必要です。過剰に摂取したときはもちろん、妊娠中の方は重篤な副作用が起こる可能性があります。
食べ過ぎないように過剰摂取は避けて、不調が出た場合はすぐに摂取をやめるようにしてください。
アロエベラを一度に大量に摂取してしまうと、腹痛や下痢を引き起こすことがあります。酷い場合は肝臓の機能が低下したり、死亡したケースもあると報告されているそうです。
アロエベラの1日の適正摂取量は60gとされています。しかし、個人の体質や体調によって症状があらわれることもあるので、少量から摂取するようにしましょう。
アロエの皮に含まれるアロインという成分は、堕胎にも用いられる成分ですので、妊娠中の方は摂取しない方が良いでしょう。子宮を収縮させる作用があり、早産や流産を招く可能性もあるそうです。
肌に塗る場合は必ずパッチテストを行うようにしてください。オーガニックのものや、手作りしたものだからといって副作用が出ないとは限りません。ガーゼなどにアロエの化粧水を浸し、二の腕など目立たない部分に絆創膏で貼っておきます。
そのまま30分ほど様子を見て、この時点で赤みや痒みが出た場合は洗い流して肌に塗って使うのはやめましょう。
30分後に変化が見られないときは、そのまま24時間、48時間と状態を確認し、肌に問題が出ない場合は使っても大丈夫です。使い方も、いつも使っている化粧水と同じでかまいません。
ただし、パッチテスト中は入浴を避けるようにするのがポイントです。
ちょっと大変だなと感じた方も多いと思いますが、心配し過ぎくらいな方が、今後も安心して使用できるので、一手間を惜しまないようにしたいですね。
これ以外にも、アロエベラはアメリカの自然療法のエキスパートから、「抗腫瘍性が高い」という主張がされています。他の有効な食材と組み合わせることによってがん腫瘍の代替療法として使える可能性が高いと考えられています。
アロエベラジュースの作り方レシピ
ヨーグルトやドライフルーツとしても多くの方に食べられているアロエベラですが、おすすめの食べ方はアロエベラジュースにすることです。作り方も簡単で、摂取量にさえ注意していれば難しい飲み方の制限もないので、毎日の食事に取り入れることができます。
ここでは、アロエベラジュースの作り方をご紹介します。
【アロエベラジュースのレシピ】
- アロエベラを2~3cmのサイコロ状にカットする
- ミキサーにかけて形がなくなったらできあがり!
お砂糖やバニラアイスなんかを入れても甘くなって美味しいです。野菜ジュースやバナナなど果物を混ぜると手軽なスムージー風になっておすすめです!
ジュースやヨーグルトだけでなく、料理のレシピなどもたくさん紹介されていますので是非チェックしてみてください。
料理に使う場合は生のままではなく、しっかりと熱湯で1~2分茹でて灰汁を取ることで美味しく安全に食べることができますよ!
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