湯葉とは、豆乳を加熱したときにできる薄い膜のようなもので、懐石料理や京料理など、上品なお食事を頂くときによく登場します。もともとは中国で発祥し、精進料理として日本に伝来されました。
湯葉や豆腐の原料となる大豆は、たんぱく質が豊富で栄養もたっぷり!健康志向の高まっている今では、大豆食品は美容と健康に欠かせない存在となっています。
普段の食卓で湯葉が出てくることは少ないかもしれませんが、その効果・効能を知れば食事に活用せざるを得なくなってしまいますよ!美容と健康を意識している方には是非取り入れてもらいたいおすすめの食材です。
しかし、栄養素が豊富なので、カロリーも高いのではと不安に思ったことはありませんか?また、湯葉を普段の食事にどのように取り入れればよいのか、おいしい食べ方がわからない方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、『湯葉とはどんな食品か』、『湯葉に含まれている栄養と効果』と『豆腐と比べてどのくらいカロリーが高いのか』、そして、『湯葉のおいしいおすすめの食べ方』をご紹介します。
日々の食卓に湯葉を活用すると、おうちでもちょっと上品な気分を味わえちゃうかもしれませんね!
湯葉とは?
湯葉とは、簡単に言えば大豆の加工食品です。豆腐を作る際、工程の中でできた副産物ではないかという説もあります。
大豆をすり潰して漉した液状のものが豆乳、漉して残ったものがおからですよね。
豆腐は、豆乳を温めたところににがりを入れて固めて作ります。
この豆乳を加熱したときにできる薄い膜、これが湯葉です。
もともとは中国でうまれ、精進料理とともに日本に伝来されたといわれています。
日本では日光と京都が湯葉の名産として知られており、乾燥湯葉は保存も効くのでお土産としても人気です。今ではインターネットの通販でも売られていて、お取り寄せギフトとしても喜ばれます。1パックあたり安いもので200円程度から1000円程度までで購入できます。
もともとは豆腐を作るときにできる不要なものだったのが、今では懐石料理にも使われるほど上品な存在になっているなんて、ちょっと不思議ですね。
湯葉に含まれている栄養素と期待できる効果
近年の健康ブームで豆腐や豆乳など大豆食品は健康効果やダイエットの効果があると注目されています。もちろん湯葉も栄養価が高く、大豆の栄養がぎゅっと凝縮されているので様々な効能が期待できます!
ここでは湯葉に含まれている栄養素と期待できる効果を詳しくご紹介します!
【たんぱく質】
豆乳を熱した際、膜が張るのはたんぱく質が凝縮するためです。湯葉は大豆の植物性たんぱく質が凝縮された食べ物ということですね。
たんぱく質は生きていくのに必要不可欠な栄養素です。骨や血液を作り出すためにしっかりと摂取しなければなりません。
湯葉に含まれている植物性たんぱく質は動物性のものと違いコレステロールがなく、基礎代謝をあげる効果があるのでダイエットにもぴったりです。
【イソフラボン】
大豆といえばイソフラボンと言うほど浸透してきたこの栄養素。イソフラボンは女性にとって重要なホルモンであるエストロゲンと同じような働きをしてくれます。
エストロゲンは女性らしい体を作り出すだけでなく、骨や血管を強くする効果があります。コラーゲンの生成を促し、髪や肌を若々しくツヤのある状態にしてくれます。他にも高血圧や動脈硬化、心筋梗塞の予防、またアルツハイマーを予防するという効能があります。
【サポニン】
サポニンは最近話題の栄養素の一つで、にがみやえぐみを出す成分です。高い抗酸化作用があり、アンチエイジングや美肌に効果的で、動脈硬化や生活習慣病の予防、肝臓機能の改善に効果が期待されています。
湯葉は豆腐よりもカロリーが高い?
湯葉も豆腐も同じ大豆から作られているのでカロリーは同じくらいと思われがちですが、実は湯葉のほうが豆腐よりカロリーが高いのです!
豆腐のカロリーは100gで56kcalなのに対して湯葉のカロリーは100gで231kcal!約4倍のカロリーがあります。
湯葉は一人前が30gほどなので一食70kcal程度となります。豆腐は冷奴にすると大体150gで84kcalです。
グラム数あたりのカロリーは多いですが、食べ方によって調整できそうです。そもそも、他の食材と比べるとカロリーは低いので気にするほどではないかもしれませんね。
湯葉のおいしいおすすめの食べ方
栄養価が高く、なおかつおいしい湯葉。京都へ観光に行ったときなどはなぜか食べたくなってしまいませんか。
しかし、湯葉は意外にも高級食材で、人気のお店へ行くとランチでも5000円以上、ディナーでは8000円なんていうお店もあるのです!ここまで値段が跳ね上がってしまうと、いくらなんでもちょっと尻込みしてしまいますよね。食事中の作法やマナーに気をとられて湯葉を味わうどころではなくなってしまいそうです。
が、安心してください。お店によっては、もっと安い値段でリーズナブルに湯葉が楽しめるところもたくさんありますし、こども連れでもOKなお店も多いです。
それでも、「お店へ行くほどでもないなぁ」という場合は、おうちで湯葉料理に挑戦してみましょう!
ここでは簡単にできるおいしい湯葉の食べ方をいくつかご紹介します。
【刺身湯葉】
湯葉の基本中の基本、一番シンプルで簡単、それでいておいしい食べ方です。
生湯葉を食べやすい大きさに切ってわさび醤油やポン酢をかけて食べるだけ!
通販の刺身湯葉用のものであれば専用のタレがついていることも!何もつけずに食べてもおいしいです。
【煮物】
湯葉は味が淡白なので煮物とも相性抜群です。一緒に煮込むと味が染みてさらにおいしく食べられます。
シンプルに湯葉だけで含め煮にしても◎!
【鍋】
通販ではお鍋の具材としても湯葉が売られています。鍋が煮立って火を止める直前に湯葉を入れて召し上がれ!どんなお鍋にも合いますが、豆乳鍋で大豆の栄養素をたっぷり摂れるのがおすすめです!
湯葉はシンプルな味なのでアレンジは無限大です。いつもの料理にプラスするだけでいいので調理も簡単!
是非お気に入りのおいしい食べ方を見つけてください。
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