ココアについてご紹介したところですが、今回は似て非なるもの「ココアパウダー」についてご紹介します。
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前回ご紹介したココアと今回ご紹介するココアパウダーは、原料は同じではありますが明確な違いがあります。
簡単に説明するとココアパウダーはカカオ100%のピュアココア(純ココア)で、ココアは砂糖やミルクなどが含まれた言わば調整されたココアです。
では、調整されたココアとココアパウダーにはその他にどんな違いがあるのでしょうか。
また、ココアパウダーにはどのような効果があるのか。調整されていない純ココアのカロリー、糖質はどれくらいで、カフェインの量や代用品となるものがあるのかどうかについても気になりますよね。
今回はそこで、今回は『ココアパウダー(純ココア)の効果』と『ココアパウダーのカロリーや糖質、カフェインについて』、『ココアパウダーの代用品はあるのかどうか』ご紹介します。
ココアパウダーとは
冒頭でも少しお話ししましたが、ココアパウダーとココアは似て非なるもので明確な違いがあります。
ココアパウダーとはカカオマスからカカオバターを搾って粉末状にしたものです。砂糖やミルクなど何も含まれていないカカオ豆100%の無調整の純粋なココアのことで、純ココアとも呼ばれて販売されています。
市販されているココアの多くは基本的に飲み物用の粉で、ココアパウダーに砂糖やミルク粉末が加えられた調整ココアです。純ココアはドリンク用としてだけではなく、お菓子作りなどによく用いられています。
値段は大きくは変わりませんが、純ココアの方が価格は高いです。カカオの量が多いので、その分が価格に反映されているのでしょう。
ココアパウダー(純ココア)の効果!
カカオの栄養をより多く享受できるココアパウダーにはどのような効果があるのでしょうか。ピュアなココアの女性に嬉しい美容健康効果を早速見ていきましょう。
【便秘解消効果】
ココアパウダーには食物繊維が豊富に含まれています。その量はなんと人参1本分程度だそうです。
腸内の環境を整え、体に溜まった老廃物を外に排出する効果が期待でき、カカオポリフェノールの効果により腸内の善玉菌を増やす作用があります。
【肌荒れ・ニキビ予防】
便秘解消効果に伴って、体内に溜まった老廃物からの毒素が原因となる肌荒れやニキビの予防に効果があります。
【アンチエイジング効果】
カカオポリフェノールには強い抗酸化作用があります。抗酸化作用により体に溜まった活性酸素を除去し、肌が老化するのを防ぐ効果が期待できます。
【代謝アップ・脂肪をためにくくする効果】
ココアパウダーには現代人に不足しがちなミネラル類も豊富に含まれています。カカオポリフェノールの作用もプラスされ、代謝を促進し脂肪の蓄積を抑えます。
【リラックス効果】
テオブロミンという香り成分は、自律神経を整え心身をリラックスさせる効果があります。大脳皮質を刺激して集中力や記憶力を高める効果も期待できます。
【白髪予防育毛効果】
肌荒れや生活習慣病の予防に効果があると言われているカカオポリフェノールですが、髪への効果も期待されています。
カカオポリフェノールにより血圧が正常化され、血流が促進されるため、体の末端まで栄養が行き届き髪を健康に保ちます。また頭皮の細胞が老化するのを防ぐため抜け毛の予防にも効果が期待できます。
カルシウムやマグネシウム、鉄や髪の生育に欠かせない亜鉛、銅などミネラル類が豊富に含まれているため、白髪予防や抜け毛の予防に注目されています。
【冷えやむくみ解消効果】
カカオポリフェノールやテオブロミンにより血流が促進されることで、手足の冷えやむくみ解消の効果も期待できます。
ココアの主成分であるカカオポリフェノールの効果は女性の強い味方ですね!
ココアパウダーのカフェイン
お茶やコーヒーよりも含有量は少ないですがココアにもカフェインが入っています。
しかし、妊娠中の方や授乳中の方、また小さい子供に飲ませる時に注意が必要かと言うとそれほど深刻ではないようです。
WHOでは、妊婦の方でも1日に3~4杯までのコーヒーであれば胎児に影響はないと言われており、ココアのカフェイン量はコーヒーの半分とされているため、単純計算でも妊婦の方でも1日に6~8杯までは飲んでも大丈夫ということになります。
「カフェイン入ってるから絶対飲んではダメ!」と言うわけではなく、量に注意して飲むようにすれば問題はないでしょう。
カフェイン量が少ないので眠気覚ましとしては効果が薄いですが、幼児や小さな子供に飲ませる場合は寝る前は避けた方が良いかもしれません。
どうしてもカフェインが気になる方はカフェインレスのココアも販売しているのでそちらを活用しましょう。
ココアパウダーのカロリーと糖質
ココアパウダーのカロリーは100gあたり360kcalで糖質は16gほどとなります。ドリンクとして飲む場合、1杯あたり5gが規定量となりますので、カロリーは18kcal、糖質は0.8gとなります。
どちらも調整ココアよりも低くなっているので、ダイエット中の方や糖質制限中の方は純ココアのほうがおすすめなのは言うまでもありませんね。
ココアパウダーの代用品はある?
ココアパウダーの代用品として一番手軽なものが調整ココアとなると思いますが、調整ココアは純ココアと違い砂糖や粉乳、塩などが加えられています。
ココアパウダーの代わりに調整ココアを使う場合は、必要な量のココアパウダーの3倍の量を使い、その分砂糖を減らす様にしてください。
チョコレートもココアパウダーの代用品として使えます。細かく刻んで溶かして使いますが、チョコレートにも砂糖が含まれているため、砂糖の調整をしなければいけません。
また、味にこだわりがなければ、インスタントコーヒーやミロを代用として使うこともできます。単体では味に違いが出すぎるので、ミロに少しコーヒーの粉を入れるという方もいるようです。コーヒーの苦味によって、純ココアの風味に近づけることができます。
ココアパウダーの保存期間
ココアの粉末は未開封のものであれば賞味期限を過ぎても1年ほどは大丈夫といわれていますが、開封してしまったものは早めに使い切る方が良いでしょう。
ココアパウダーは冷蔵庫の保存には向かないので、保存容器などに入れて密封し、常温で保存するようにしましょう。
お菓子作りのためにココアパウダーを購入したものの、使い切れずに余ってしまったという方のために、ココアパウダーをたくさん消費できるおすすめのレシピをご紹介しておきます。
【ココアパウダーを使ったプリン】
- ココアパウダー大さじ2を、大さじ1~2のお湯でしっかり溶いておく
- 小鍋に牛乳400ml、砂糖大さじ3を入れて火にかけ、温まったら溶かしたココアパウダーを鍋に加えてさらに加熱する
- 鍋のふちがふつふつとしたら火を止め、甘みを確認する。甘みが足りなければ少しずつ砂糖を加える
- 味が整ったら粉ゼラチン5gを入れ、よく混ぜる
- 粗熱が取れたらカップに注ぎ、冷蔵庫で固めればできあがり
牛乳が膜を張ってしまうので温めるときは沸騰させないように注意しましょう。プリンの柔らかさは牛乳の量で調整してください。
ココアパウダーはその他のお菓子やケーキ、クッキー、パンなどいろいろな料理に使用できます。これからの季節は生姜を加えた「ココア生姜」もおすすめですので、是非試してみてはいかがでしょうか!
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