カフェやカジュアルなレストランでも気軽にワインを楽しめるようになり、ワインを口にする機会は増えているのではないでしょうか。
スーパーやコンビニでも多くの種類のワインが並べられており、「庶民では手の届かない高級で特別なもの」というイメージも薄れてきて、身近な存在になっています。
しかし、赤ワインを「ただのお酒」と思ってはいけません!適量を守り、効果的な飲み方をすれば、美肌や健康効果、視力回復などの多くの効能が得られるのです。
そこで今回は、『お肌や視力回復にも効く赤ワインの健康効果・効能』と『効果的な飲み方や適量』をご紹介します。
目次
赤ワインの効果効能!お肌や視力回復に効く?
ブドウから作られている赤ワインは、栄養価が高く、さまざまな美容、健康効果があると言われています。赤ワインの効果を知ったら、明日からお酒は赤ワインという方もいらっしゃるのではないでしょうか。それでは、女性にうれしい赤ワインの効果を早速見ていきましょう!
【肌の健康維持・美肌効果】
赤ワインにはビタミンの一種であるビオチンが含まれています。
ビオチンは、炭水化物や脂質、たんぱく質の代謝を促進する効果があり、皮膚トラブルの原因となるヒスタミンの生成を抑える効果があります。
そのため、アトピー性皮膚炎の改善や肌の健康維持に効果が期待できます。
また、赤ワインにはポリフェノールが豊富に含まれています。
ポリフェノールは抗酸化作用が高く、皮膚細胞や内臓の老化を防ぎアンチエイジングの効果が期待できます。
【視力回復】
赤ワインには抗酸化作用の強いポリフェノールが豊富に含まれています。
特にレスベラトロールというポリフェノールは優れた抗酸化作用を持ち、目をはじめ体全体の活性酸素を除去する働きがあると言われています。
白内障の予防や、筋肉の衰えによる老眼の進行を遅らせる効果にも期待できるほか、目の周りの毛細血管を拡張し、眼精疲労の解消にも効果が期待できます。また、ピント調節機能の改善により、視力回復の効果があるといわれています。
【高血糖・動脈硬化の予防】
赤ワインにはミネラルの一種であるクロムが含まれています。
血糖値を下げるインスリンの働きを助け、高血糖の改善や糖尿病予防に効果が期待できます。
また、脂質の代謝を促して、コレステロールや中性脂肪が減少するのを助け、動脈硬化の予防にも効果があるとされています。
【貧血予防】
赤ワインにはモリブデンが含まれています。モリブデンとはミネラルの一種で、「血のミネラル」とも言われています、このモリブデンは尿酸値を下げる効果が期待できるため、痛風の予防に繋がります。
また、鉄分が不足したときに造血を促し、貧血を予防する効果も期待できます。
【高血圧・むくみ予防】
赤ワインにはカリウムも含まれています。
カリウムは、体に溜まりすぎた塩分を外に排出してくれる働きがあり、高血圧やむくみを予防する効果があります。
白ワインにも美容、健康効果があります!こちらの記事もあわせて見てみてください。
白ワインの効能効果!カロリーや糖質(1杯)、赤ワインよりメリットはあるのか?
効果的な飲み方、適量やカロリー
赤ワインに含まれるタンニンは一日400cc~500ccの赤ワインを飲むことで効果が十分に発揮されると言われています。400cc~500ccというと、グラスで3~4杯の量になります。
ただし、一日にそれだけの量の赤ワインを飲むとなると、かえって健康を損ねてしまう可能性もあります。特にアルコールが苦手な方であれば無理がありますよね。
そこで、実際には1日にグラス2杯程度が適量の指針となっています。また、週末にまとめてたくさん飲むよりも、毎日少しずつ飲むのが効果的な飲み方とされています。
赤ワインにはアルコールが含まれているため栄養素が吸収されやすいというメリットはありますが、他の食材からでも栄養素を摂取することができるので、体調や体質に合わせた量を飲むことが大事です。
赤ワインのカロリー
赤ワインのグラス1杯を100gとすると、カロリーは約75kcal、糖質は約1.5gです。ボトル1本分で計算すると約548kcal、糖質は約11.3gとなります。
赤ワインのカロリーと糖質はアルコール度数が高くなるにつれて多くなります。
お酒の中ではカロリー、糖質ともに少なめで、特に赤ワインはダイエットに向いているお酒ではありますが、飲みすぎてしまうと太る原因となるため、十分に注意しましょう。
赤ワイン初心者のための選び方
スーパーやコンビニには、数百円程度の安いものから3000円程までのもの、中には5000円以上もする高級なワインが並んでいます。
どれを選んでよいのかさっぱりわからないという方のために、簡単な赤ワインの選び方をご紹介します。
飲み方で選ぶ
赤ワインに炭酸やフルーツを混ぜてカクテルやサングリアにしたり、ホットワインにして飲むときは、ある程度好みの味に調整できるのでどんな品種のものを選んでもかまいません。
むしろ、高級なワインを使うともったいないので、料理用に買ったけど余ってしまった赤ワインを消費したり、数百円程度の安いワインを選ぶようにしましょう。
赤ワインの渋みが抑えられて甘口になるので、初心者には最もおすすめです。
料理で選ぶ
一般的に、魚よりも肉や煮込み料理が赤ワインに合う料理とされています。
クリームソースには白ワイン、トマトソースやケチャップには軽めの赤ワイン、ステーキやハヤシライスなど色や味の濃いものには重めの赤ワインを選ぶなど、ソースの色に合わせてワインを選ぶと失敗がありません。
しかし、「さっぱりしたものには白ワイン」、「コッテリしたものには赤ワイン」というのはあくまでも一般的な選び方の一つであって、そうしなくてはいけないというものではありません。
もし赤ワインが好きなのであれば、魚料理に赤ワインを合わせても問題ありませんし、ハンバーグに白ワインをあわせても問題ありません。料理とお酒を楽しむことが最も大事です。
「重さ」で選ぶ
上記でもチラリと述べましたが、赤ワインには「重さ」があります。簡単に言うと、「口の中に残る渋み」、赤ワインに含まれるタンニンによるものです。
赤ワインには「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」の三種類の重さがあり、重くなるにつれて味や香り、渋みが強くなります。
初心者の方や「赤ワインのあの口に残る感じが苦手!」という方は、ライトボディのワインから試してみることをおすすめします。
赤ワインをプレゼントする場合は、ラベルで選ぶのも良いですが、相手の好みに合わせたワインをプレゼントするようにするとなお喜ばれます。
好きな方はワインの産地や品種、ワイナリーにもこだわりがあるかもしれませんので、よくリサーチしておきましょう。
赤ワインを使った料理
赤ワインを買ったけど飲みきれなかったなど、赤ワインが残ってしまった場合は、料理に活用して消費しましょう。人気のレシピをいくつかご紹介します。
【赤ワインと牛すじでハッシュドビーフ】
- 牛すじ200~300gを食べやすい大きさに切り、下茹でする。アクが出て火が通ったらザルにあげ、水で洗ってアクを落とす。
- 玉ねぎ1~2個とにんにく1片をスライスする。
- 鍋を火にかけ、バター10gとにんにくを弱火で炒める。にんにくの香りが移ったら玉ねぎを入れ、しんなりするまで炒める
- 下茹でした牛すじを炒め、小麦粉小さじ2を入れて軽く混ぜる
- 赤ワイン140cc、水100cc、ローリエ1枚を入れて、沸騰したら弱火で10分ほど煮込む
- ローリエを取り出し、ケチャップ・ウスターソース大さじ2、塩胡椒で味を調え、さらに10分ほど弱火で煮込む
- 味見して薄ければ調味料を、水分が足りなければ水を足し、出来上がり
工程は多いですがほとんど煮込むだけなので作り方は簡単です。牛すじがなければ牛肉の細切れでも代用可です。
【豚バラの赤ワイン煮込み】
- 豚バラブロック500g、玉ねぎスライス1~2個、赤ワイン400cc、ローズマリー大さじ1/2、ローリエ1枚をジップロックに入れ、冷蔵庫で2時間ほどおく
- ボウルにざるを乗せて赤ワインと豚肉・玉ねぎに分ける
- 豚肉をフライパンに入れ、薄力粉大さじ1を全面にかけ、両面に焼き色をつけたら圧力鍋に移す
- 玉ねぎは、フライパンで少し柔らかくなるまで炒め、圧力鍋に移す
- 赤ワイン、トマトペースト大さじ1、バター大さじ2を圧力鍋に入れ、沸騰させてアクを取ったら、蓋をして重りがゆれ始めたら弱火で15分、火を止めて30分ほど蒸らしたらできあがり
【チキンとごぼうの赤ワインの照り焼き】
- 赤ワイン大さじ2、しょうゆ・みりん大さじ1、黒胡椒・粉山椒少々、すりおろしにんにく1/2片分を混ぜておく
- ごぼう大1/2は皮をむいて斜め切りにし、水にさらしておく。白ネギ1本は4cmほどに切り、舞茸1/2パックはほぐしておく
- オリーブオイル大さじ1/2をフライパンで中火にかけ、白ネギに焼き色をつけ、ごぼうに火を通す。
- ネギは一度取り出し、オリーブオイル1/2を加え、片栗粉をまぶした鶏肉を皮の方から焼く。裏返したら舞茸を加えて炒める。
- 鶏肉に焼き目がついたらネギを戻して混ぜた調味料を加え、煮詰めたらできあがり
おつまみにもなるチキンの照り焼きです。赤ワインとごぼうの相性がいいので鶏肉がなくても美味しいです。
他にも、フルーツを赤ワインで煮詰めて砂糖を加えるだけで、美味しい簡単デザートにはや変わりです。
そのままでも、料理に使っても、デザートにも、色々美味しく使える赤ワイン、是非取り入れてみてください。
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