健康への意識が高まって、ハワイではヘルシーなオーガニックフードとして「タロイモ」が再注目されています。
世界でも主食としている国があるというほど、しっかりと栄養が詰まっていてヘルシーな食材なのですが、まだ日本ではタロイモとはどんなイモでどんな効果があるのか、あまり知られていないのが現状です。
よくは知らないけどよく耳にするイモの一つに「ヤムイモ」というのもありますが、ヤムイモとタロイモとはどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、そんな小さな疑問にお答えします。
『タロイモとは一体何か?タロイモに含まれている栄養素と期待できる効果、ヤムイモとの違い』を、『タロイモを主食としている国』と一緒にわかりやすくご説明します!
タロイモとはどんなイモ?ヤムイモとの違いは?
タロイモとは、ハワイやソロモン諸島、パプアニューギニア、東南アジアなど暖かい国や地域で採られるイモの一つです。これらの国はタロイモやヤムイモ、サツマイモなどを主食としています。
タロイモは、ハワイでは西暦450年ごろから食されているほど歴史が長く、栄養価の高さからオーガニックフードとして再注目されています。
非アレルギー性植物であるため、赤ちゃんの離乳食にも最適です。病院に行ってタロイモを勧められることもあるのだとか。それほど栄養価が高いと認められているんですね。
医者も認める「タロイモ」ですが、実は日本でも似た食材があるのです。それは、和食でよく登場する「里芋」です。
厳密に言えば違う食べ物なのですが、タロイモも里芋も同じサトイモ科の食材。言われてみればタロイモの粘り気は里芋にも共通しますよね。
タロイモを英語表記すれば「taro」となるのですが、これは里芋という意味でもあるので、ほとんど同じものと認識してもいいかもしれません。味も里芋とよく似ています。
では、東南アジアでタロイモと並んでよく見かけるヤムイモとはどう違うのでしょうか。
ヤムイモは日本でいうところの「山芋」とよく似ています。どちらも同じヤマノイモ科です。形もそれぞれ日本の里芋、山芋とそっくりです。
里のほうでよく採れるのがタロイモ、里芋。山のほうでよく採れるのがヤムイモ、山芋ということですね。
タロイモの栄養素と期待できる効果
タロイモはハワイでは医者も進めるほど栄養価の高い食材です。やはり気になるのはその豊富な栄養素でどんな効果が期待できるか、ですよね。
そこで、タロイモに含まれている栄養素を一挙大公開します!
【糖質】
ダイエットのために糖質制限をしている方も多いかもしれませんが、糖質は体にとって重要なエネルギーとなります。
炭水化物であるタロイモには、体や脳を動かすのに重要なエネルギー源がしっかりと含まれています。タロイモを主食とする国が多いというのも納得できますね。
【たんぱく質】
言わずと知れたたんぱく質は三大栄養素の一つです。血液や筋肉の元となる成分で、体に必要不可欠な栄養素なのです。
たんぱく質は様々なアミノ酸で構成されていて、体内で作り出せないものもあるので、毎日の食事でたんぱく質を補給していかなければなりません。
たんぱく質はタロイモの主成分の一つです。小さい中にもぎっしりと栄養素は詰まっているのです。
【カリウム】
タロイモはカリウムも豊富に含まれています。
カリウムは血圧を下げ、体内の不要な水分を排出する働きがあります。生活サイクルや食生活の乱れによる高血圧や生活習慣病の改善にも繋がり、脳卒中の予防にも効果が期待できます。
不要な水分を出す働きによって、むくみの改善など美容にも嬉しい効果があります。
他にもコラーゲンの生成を助けるビタミンB郡や、美白効果もあるビタミンC、便秘予防に効く食物繊維など、女性に嬉しい成分が豊富に含まれているのです。
これはもう、食べない手はありません!
タロイモを使った料理
タロイモを使った有名な料理として「ポイ」があります。
若干の違いはありますが、キャッサバイモのでんぷんから作られた「タピオカ」と似たような感じでしょうか。モチモチの食感が美味しくて、しかもヘルシーだということで一時期爆発的なブームとなりましたよね。
ポイも、蒸したタロイモすり潰しただけのシンプルな料理で、ヘルシーなオーガニックフードとしてよく食べられています。ハワイでは少し発酵させて酸味の出たものが人気なんだとか。
栄養価の高いタロイモを使った料理は世界にも様々あります。
例えば台湾には「芋頭酥」というタロイモのケーキがあります。生地と餡を何層も重ねた皮でさらにタロイモの餡を包んだこのケーキは、台湾では有名なお菓子の一つだそうです。
鮮やかな紫色の上品な見た目はお土産にも喜ばれそうです。
様々な国で食べられているヘルシー食材のタロイモは、健康だけでなく美容効果もたっぷり。今後もますます要チェックの食材です!
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