血液をサラサラにする効果があると注目されている玉ねぎですが、玉ねぎの辛さや苦味が苦手でレシピになかなか活用しづらいという方も多いかと思います。
そんな方におすすめなのが赤玉ねぎです。赤玉ねぎは彩り鮮やかでサラダなどによく用いられていますが、普通の玉ねぎと違い、辛みが少なく、甘味があるのが特徴です。
栄養が豊富で健康効果や色々な効能のある赤玉ねぎ、サラダ以外にはどんな食べ方ができるのでしょうか。
また、赤玉ねぎの保存期間はどれくらいで、保存方法はどのようにすればよいでしょうか。
そこで今回は、『赤玉ねぎの栄養と効能』と『玉ねぎとの違いや食べ方、保存方法、保存期間』についてご紹介します!
赤玉ねぎとは
赤玉ねぎとは、「紫玉ねぎ」「レッドオニオン」とも呼ばれており、赤紫色の皮をしている玉ねぎです。
約半数が北海道で収穫されたもので、静岡県、兵庫県と続きます。年間を通して流通していますが、北海道の収穫時期が始まる9月頃が最も多く出回る時期となります。
赤玉ねぎは「アーリーレッド」「湘南レッド」「くれない」などさまざまな品種がありますが、どの品種も辛みやツンとするにおいが少なく、新玉ねぎのようにみずみずしく甘味があるのが特徴です。
赤玉ねぎの栄養と効果効能
赤玉ねぎには魅了的な健康美容効果があります。今回は各栄養素にどのような効果があるのかをご紹介したいと思います。
【硫化アリル(アリシン)】
玉ねぎの効果としてよく知られている「血液サラサラ効果」。この効果は玉ねぎを切ったときに目にしみる原因である硫化アリルという成分の効果です。硫化アリルは「アリシン」とも呼ばれ、ネギ類独特の香りを出す成分です。
硫化アリルは、消化液の分泌を助けて食欲を増進させる効果や、疲労回復効果、免疫力アップの効果がある他、新陳代謝や神経の沈静に必要なビタミンB1の吸収や活性化を促す作用もあります。
他にも血液をサラサラにして血栓を防ぎ、コレステロール値を正常化して動脈硬化や糖尿病、高血圧など生活習慣病を予防する働きがあります。
硫化アリルは人によっては玉ねぎアレルギーを引き起こす原因となる成分です。玉ねぎや赤玉ねぎを食べたときに頭痛や吐き気、めまいや腹痛を感じた際は食べるのを控えるようにしましょう。
【ケセルチン】
赤玉ねぎや玉ねぎに含まれているケセルチンはポリフェノールの一種です。脂肪を分解する酵素の働きを助ける作用があり、ダイエット効果がある成分です。血行を良くして脂肪燃焼や排出を促す効果が期待できます。
【アントシアニン】
赤玉ねぎには普通の玉ねぎには含まれていないアントシアニンが含まれています。アントシアニンはブルーベリーやプルーン、ナスなどにも含まれるポリフェノールの一種です。
プルーンの効果効能や気になる糖質、カロリーは以下の記事を見てみてください。
強い抗酸化作用を持ち、体に発生しすぎた活性酸素を除去する働きをするほか、網膜内にあるロドプシンと言う神経物質を再合成して眼精疲労や視力回復の効果がある成分です。
がんの発生を防ぎ、白内障、緑内障などの眼病を予防する効果も期待されています。
玉ねぎとの違いは?
玉ねぎというと辛いというイメージが強いですが、赤玉ねぎは普通の玉ねぎと違って辛みや刺激が少なく、水分が多いという特徴があります。
また、ツーンとするにおいも、赤玉ねぎは少なく、普通の玉ねぎが苦手な方は赤玉ねぎを選ぶと良いでしょう。
赤玉ねぎは生の状態では鮮やかな赤紫色をしていますが、炒めると色が茶色く変色し、見栄えが悪くなってしまいます。
サラダなど生で食べる場合は辛みが少なく甘いので赤玉ねぎが向いていますが、サラダ以外の炒めたり加熱調理をする場合は、普通の玉ねぎでも良いかもしれません。
赤玉ねぎの食べ方は?保存方法や保存期間は?
赤玉ねぎは薄くスライスして水にさらすと辛みが取れるので、生のままでサラダに使われることが多いです。水にさらす方法は、普通の玉ねぎでも辛味の取り方としてよく知られていますよね。
炒めると茶色く変色して見栄えが悪くなってしまい、煮物やスープなどにすると色素が溶け出してしまうので、汁に色が移ってしまうことがあります。
色の濃い料理であれば色が溶け出しても気にならず、溶け出した栄養素もしっかりと摂取できるので、トマトベースのスープやカレーに使えると思います。
赤玉ねぎのアントシアニンは酢と反応して発色する性質があるので、酢漬けにしてピクルスなどにすると彩り鮮やかになるのでおすすめです。
保存期間は1週間程度です。なるべく早く食べるようにしましょう。
赤玉ねぎは水分が多いため、普通の玉ねぎに比べると保存期間は短くなります。購入した後はなるべくすぐに食べるようにし、すぐに食べられない場合は冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。
冷凍することもできるのですが、解凍すると食べたときのシャキシャキとした食感やうまみがなくなってしまうのであまりおすすめできません。
しかし、レシピによっては比較的保存期間が延びて保存食的な食べ方ができるものもありますのでご紹介します。
【赤玉ねぎの酢玉ねぎ】
- 赤玉ねぎを薄くスライスする
- 好みの酢に漬けて一晩冷蔵庫に入れれば完成!
- お好みではちみつを入れても美味しくなります
水にさらすと硫化アリルが溶け出してしまうので、水にさらさずにつくるのがポイントです。そのまま食べても美味しいですが、サラダや冷やし中華などのトッピングにしても◎です。
酢玉ねぎは冷蔵庫で1週間~10日ほど保存できます。食べきれないものは細かく刻んで冷凍庫に入れて、酢玉ねぎ氷にすればさらに保存期間が延びます。
玉ねぎ氷はカレーや味噌汁、スープなどさまざまな料理に使えるので時短になります。試してみてください。
【玉ねぎ氷】
- 赤玉ねぎの皮をむいて、上部の芯を切り落とし、下部の芯をくりぬく
- 玉ねぎをポリ袋に入れ、袋の口をあけたままレンジで20分ほど加熱する
- 玉ねぎを汁ごとミキサーに入れ、少し水を加えて液状にする
- 製氷皿に入れて粗熱が取れたら冷凍庫で凍らせる
最後に、人気の赤玉ねぎレシピをご紹介します。簡単なので是非試してみてください。
【赤玉ねぎとツナのマリネ】
- 赤玉ねぎを1/2個スライスしておく
- ボウルにオリーブオイル・しょうゆ・レモン汁大さじ1を混ぜておく
- ボウルに赤玉ねぎとツナ缶1缶を油をきって入れ、調味料とよく混ぜてできあがり
手軽にできるのでプラス一品にどうぞ!
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