日本人だけでなく今では海外の方にも広く好まれている抹茶。
一昔前では、抹茶と言うと「茶道」のイメージが強く、師範の下お稽古をして飲む、おしとやかで上品な印象がありましたが、今ではお菓子やドリンクにも使われ、子どもから大人までどんな人でも楽しめるポピュラーなものになりました。
健康のために毎日欠かさず飲んでいるという方も多いのではないでしょうか。
抹茶は栄養たっぷりで、お肌によく、便秘解消ができてダイエット効果も期待されています。また、健康への効果効能もあるので日々の健康維持にピッタリです。
しかし、飲み過ぎると副作用が出る場合もあるので、摂取量には十分注意したいところです。
そこで今回は、『抹茶の栄養とお肌や便秘、ダイエットなどの効果効能』、『抹茶の摂取量や副作用』についてご紹介します。
便秘気味でダイエットが進まない方やお肌に悩みのある方は必見です!飲み過ぎによる副作用が出ないように、摂取量もしっかりチェックしましょう!
抹茶とは?
抹茶とは、碾茶(テンチャ)を石臼で挽いて粉状にしたものの事をいいます。
碾茶(テンチャ)というのは、お茶の樹を藁やよしず、化学繊維などで覆い、太陽の光を遮って育てる覆下栽培を用いて栽培された生茶を蒸した後、揉まずに乾燥させて葉脈や茎を取り除いた茶葉のことです。
玉露も同じく覆下栽培によって手間暇かけて育てられていますが、太陽の光を遮る期間に違いがあります。玉露は20日前後に対して、抹茶は20日以上太陽の光を遮断するという違いがあります。
抹茶や玉露、煎茶、ほうじ茶など日本には様々なお茶の種類がありますが、どのお茶も同じ樹からつくられています。紅茶や烏龍茶も実は同じ茶葉です。しかし、育て方やそれぞれ製法の違いによって種類が分けられているのです。
現在流通しているものの中には、「食材用抹茶」や「加工用抹茶」という名前のものがありますが、碾茶ではなくモガという番茶の一種を原料としており、いわば抹茶の代用品です。
本来、碾茶以外を原材料とするものは「粉末茶」と明記しなければならないのですが、「食材用抹茶」や「加工用抹茶」という名前で流通しています。
ちなみに、お寿司屋さんでよく見る粉末のお茶は、「粉末緑茶」です。これは煎茶を粉状にしたもので、よく似ていますが抹茶ではありません。
公益財団法人日本茶業中央会では、粉末茶と抹茶の誤認を防ぐために抹茶とは何かをしっかりと定義づけしています。
抹茶の定義
覆下栽培された生葉を揉まずに乾燥させた碾茶を茶臼で挽き、粉末状にしたもの
お肌や便秘、ダイエットに効く?抹茶の栄養と効果効能
抹茶は、玉露や煎茶、ほうじ茶に比べて、ほとんどの栄養素が高くなっています。ビタミンA、ビタミンB6、葉酸、ナイアシンなどビタミン類や、カリウム、マグネシウム、亜鉛、銅などミネラル類も豊富です。
抹茶には様々な女性にうれしい美容健康効果がたくさんあります。日々の生活に取り入れたくなること間違いなしなので、チェックしていきましょう。
【ダイエット効果】
抹茶にはカテキンが豊富に含まれています。脂肪を効率よく燃焼させ、糖の吸収を抑える働きがあります。他にも、タンニンやカフェインが豊富で、脂肪の吸収を抑え、脂肪燃焼を促す働きがあります。
また、抹茶に含まれるカテキンは、肝臓の解毒作用をもつ酵素を活性化する働きをもち、肝臓に溜まった脂肪を除去することができるとも言われています。
【美肌効果】
抹茶にはビタミン類が豊富です。特にビタミンACEで知られているビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは同時に摂ることで吸収率を上げ、更なる効果を得られます。シミやそばかすを予防し、乾燥を防ぎ、潤いを保って、健康な美しい肌を作ります。
また、抹茶に含まれるビタミンCはカテキンと協働してメラニン色素を抑制する働きがあるため、美肌効果が期待できるのです。
ビタミンCは熱に弱い性質を持ちますが、抹茶に含まれるビタミンCは熱にも強く、ホットで飲んでも効果を得ることができます。
【アンチエイジング効果】
抹茶に含まれるカテキンは、老化の原因とされる活性酸素を除去する働きがあるため、シミ・シワ・たるみの予防に効果が期待できます。
【便秘解消効果】
抹茶には、1杯で35g分の食物繊維が含まれています。腸内環境を整え、体にたまった老廃物を外に排出する働きがあります。
また、食物繊維は胃腸をゆっくりと動くので急な血糖値の上昇を防ぎ、糖尿病の予防にも効果があります。
抹茶に含まれるカフェインやカリウムの利尿作用によって、体の余分な水分も排出することができ、むくみの改善にも効果が期待できます。
【リラックス効果】
抹茶はテアニンの含有量が多く、気分をやわらげるため、リラクゼーション効果があります。
抹茶の摂取量は?
抹茶でダイエット効果を得られる効果的な飲み方は、1日3杯、6gの抹茶を摂取するとよいとされています。
抹茶の脂肪燃焼効果を最大限発揮するためには、食事の前に飲むのが良さそうです。食事による糖や脂肪の吸収を抑えてくれます。
抹茶の飲み過ぎによる副作用はある?
抹茶にはカフェインが含まれているため、飲みすぎてしまうと夜眠れなくなってしまうこともありますので、夜飲む場合は寝る6時間ほど前までに飲むようにしましょう。
抹茶に含まれるカフェインが気になる方は抹茶のカフェインの含有量は?妊娠中や子供は大丈夫?お菓子にも含まれる?の記事にも書いていますので、見てみてください。
抹茶に含まれるカフェインは、150mlあたり50mg含まれています。玉露は150mlあたり150mg、コーヒーは100mg含まれています。これらと比べると大したことはないと思ってしまいますが、抹茶はコーヒーと比べて苦味も少なく、飲みすぎてしまいがちです。
一杯のカフェインの含有量は少なくても、トータルで考えると知らず知らずに多くのカフェインを摂取してしまうことになるので、ダイエットや肌によいからと言って飲みすぎには十分注意しましょう。
また、カフェインは利尿作用もあるのでおねしょの原因になることもあります。子どもに飲ませる場合は時間帯だけでなく飲ませる量にも注意しましょう。妊婦の方は摂取を控えるほうがよいでしょう。
美容健康効果のある抹茶、摂取量や摂る時間帯などに気をつけて、美容健康のために日々の生活に取り入れていきたいですね。
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