もしかすると苦手な方も多いかもしれないカリフラワー。
確かに、あのもさもさとした食感は独特です。
味もはっきりしているわけではないので、「あってもなくてもいいよなぁ・・・」と思ってしまいます。
しかし、ここで取り上げるくらいですから、カリフラワーにも豊富な栄養素や期待できる効果効能もしっかりあるんですよ!
カロリーや糖質を気にせず栄養が摂取できるのですから、積極的に食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?
食べ方や、旬の月がいつなのか知れば、きっと、もっと美味しく食べられるはずです。
そこで今回は、『カリフラワーの栄養と効果効能』と、『カロリーや糖質』、『カリフラワーの食べ方』と『カリフラワーの旬は何月頃か』についてご紹介します。
目次
カリフラワーとは
カリフラワーとは、アブラナ科アブラナ属に属する淡色野菜です。キャベツや菜の花、ブロッコリー等も同じアブラナ科の野菜で仲間になります。
もともとは野生のキャベツの花と蕾が大きくなったものをブロッコリーと呼び、ある日突然変異をしたブロッコリーを品種改良したものがカリフラワーになります。
白いカリフラワーがよく知られていますが、他にもオレンジカリフラワーや紫カリフラワー、グリーンカリフラワーのように色がついているものがあったり、ロマネスコという、サンゴ礁のような形の花蕾(からい)を持つ種類のものもあります。
カリフラワーは日本には明治初期に渡来したといわれ、その当時は観賞用、食用としても普及しませんでしたが、第2次世界大戦後に洋食文化が広まったことで、昭和30年代後半から需要が高まり、親しまれるようになりました。
日本での主な生産地は徳島県、愛知県、茨城県です。生産量は少なめで、ブロッコリーの2割にも届きません。スーパーを見ても、ブロッコリーのように山積みで並べられることはあまりありません。
カリフラワーの栄養と効能効果
カリフラワーに含まれている代表的な栄養素には、以下のようなものがあります。
- ビタミンC
- カリウム
- ビタミンB群
- 食物繊維
ちなみに、一般的な白いカリフラワーよりも、色のついたカラフルなカリフラワーの方が栄養素が多いという特徴があります。
グリーンのものはビタミンC、オレンジのものはβカロテン、紫色のものはアントシアニンが豊富であるように、色によってそれぞれ多く含まれている栄養素が違います。
カリフラワーに含まれている栄養素によって、以下のような効果・効能が得られると期待できます。
- がん予防
- 老化防止
- 美肌効果
- 高血圧予防
- 腸内環境の正常化
何故このような効果が得られるのか、以下で詳しくご説明します。
【がん予防】
カリフラワーには、ビタミンCをはじめ、体内でイソチオシネアートに変化するグルコシノレートという、強い抗酸化作用を持つ成分が豊富に含まれています。
【老化防止】
抗酸化作用の高いビタミンCは細胞がサビるのを防ぐ効果があり、老化防止に効果があるといわれています。
他にも、カリフラワーにはグルコシノレートという成分が含まれており、体内でイソチオシアネートに変化します。
イソチオシアネートは大根やわさびに含まれる辛み成分で、強い殺菌作用と抗酸化作用があり、老化防止に効果が期待できます。
【美肌効果】
ビタミンCはシミの原因となるメラニン色素の生成を抑制する働きや、コラーゲン生成を促進する作用があるため、美肌効果が期待できます。
ビタミンCはつぼみの部分に多く含まれており、含有量は100gあたり81mgで、キャベツの約2倍になります。
【腸内環境正常化】
カリフラワーに含まれているグルコシノレートは、肝臓機能を活性化させることで解毒作用を高めるといわれています。
食物繊維が豊富なことから、腸内の環境を正常化し、体に溜まった老廃物や有害な物質を体外に排出するデトックス効果が期待できます。
カリフラワーのカロリーや糖質
生のカリフラワー100gあたりのカロリーは27kcal、糖質は2.3gです。
栄養が豊富でカロリーや糖質も少なめなので、どんな方にも取り入れやすい食材の一つと言えるでしょう。
カリフラワーの茹で方、保存方法と食べ方
基本的には茹でて使うことの多いカリフラワーですが、新鮮なものは生でも食べることができます。
サラダや温野菜にしたり、ピクルスは調理も簡単で美味しいです。
クリーミーなソースとよく合い、ベーコンとの相性もよいのでカルボナーラの具に使うのはおすすめです。他にも、ポタージュにしたり、炒め物など幅広くレシピに活用できます。
カリフラワーのおすすめの食べ方をご紹介する前に、保存方法と茹で方を紹介させていただきます。素材を良さを生かす大事なポイントになりますので、是非チェックしてみてください。
カリフラワーの保存方法
カリフラワーはあまり日持ちしないのでなるべく早めに調理しておくようにします。
保存袋やラップなどでくるんで乾燥しないようにして、冷蔵庫の野菜室で保存します。
横に寝かすのではなく、立てて保存すると、状態が悪くなりにくいようです。
冷凍保存する場合は生のままではなく、軽く下茹でをしたり、蒸したりレンジなどで火を通してから保存します。
最初はバットなどに広げて完全に冷凍するまでの時間を短くすることで、食感が悪くなるのを防ぐことができます。
料理に使うときは自然解凍かレンジで解凍します。汁物に使うときは凍ったまま入れればOKです。
基本の茹で方
2%程度の塩水を沸騰させ、さっと1分程茹でたらそのまま冷ますのがカリフラワーの基本の茹で方です。茹でたあとに、冷水にさらすと水っぽくなってしまいますので、冷水にさらすのは避けるようにしましょう。
茹でるとき、酢やレモン汁などと小麦粉を少しお湯に入れておくと白く綺麗な茹で上がりになります。
塊のまま茹でると均一に火が通りますので、バラさずに茹でるようにするのも上手に茹でるポイントです。
カリフラワーを使ったおすすめレシピ
「レシピ」と言うほどでもないくらい簡単な、カリフラワーを使ったお料理をご紹介します。子どもにも人気でついついパクパク食べてしまいますよ。「あと一品」というときや、ちょっとしたおやつやアテにもどうぞ。
【カリフラワーの素揚げポン酢かけ】
- カリフラワー1束を食べやすい大きさに切り、油で揚げる
- ちょっとくたっとするまで揚げたらよく油をきり、塩胡椒する
- ポン酢をかけて味をしみこませたらできあがり
カリフラワーの旬の月はいつ?
カリフラワーは真夏を除いて一年中市場に出回ります。全国で栽培され、それぞれで収穫時期が違っています。
カリフラワーの旬の時期は気温が下がって寒くなるころなので、秋頃から出回る量が増え始めます。最も美味しい時期は11月~3月頃までです。
美容健康効果のある栄養素が豊富で、低カロリー、低糖質といいことづくしのカリフラワー、この美味しい時期を狙って、ご家庭でも是非、試してみてくださいね。
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