ビーツ(野菜)とは?栄養と効能!注意点から糖質、旬や味、食べ方まで解説!

ビーツ

「奇跡の野菜」とも呼ばれるほど栄養素が豊富で、さまざまな効能のあるビーツという野菜をご存知でしょうか?

日本ではまだ馴染みがないですが、ロシア料理などでよく使われ、少しずつ注目され始めている野菜の一つです。

馴染みがないだけに、どんな味でどんな食べ方ができるのか、旬の時期はいつなのかなど、謎の多いビーツ。糖質の量や食べるときの注意点などあるのでしょうか。

今回は、『ビーツとはどんな野菜なのか』『ビーツの栄養や効能』と、『食べるときの注意点から糖質の量』『旬の時期や味、食べ方まで』を解説します!

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ビーツとはどんな野菜?

ビーツとは、ロシア料理のポルシチによく使われている赤いカブのような野菜です。日本ではそのまま料理として使うよりも、砂糖の原材料となる甜菜として使われていることが多くなっています。

ビーツは時期によってオランダやニュージーランド、オーストラリアなどで栽培されており、日本でも長野県や茨城県で栽培されています。

アメリカでは「テーブルビート」や「ビート」、和名では「火焔菜(カエンサイ)」などとさまざまな名前で呼ばれていますが、同じ種類の野菜です。

栽培は比較的簡単で、家庭菜園やガーデニングで、プランターで種から育てている方もいるのだそうです。

ビーツの栄養や効能

ビーツは「奇跡の野菜」、「食べる輸血」と言われるほど栄養素が豊富な野菜です。
「飲む輸血」というぐらいですから、鉄分が豊富なのはもちろん、他の栄養素も豊富で、さまざまな効能が期待されています。

【高血圧予防、むくみ解消】
ビーツには、レタスやトマトの2倍以上のカリウムが含まれています。体の中の余分なナトリウムを外に排出し、むくみを解消する効果が期待できます。また、血圧の上昇をおさえ、高血圧の予防にも繋がります。

【骨粗しょう症の予防、イライラの改善】
ビーツにはカルシウムとともに骨や歯を形成するマグネシウムも豊富に含まれています。骨や歯を丈夫にすることで骨粗しょう症の予防効果や、神経を安定させてイライラを改善する効果も期待できます。

【動脈硬化の予防】
ビーツに含まれるパントテン酸は血液中の善玉コレステロールの合成を促します。善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減少させて、動脈硬化を予防する効果が期待できます。

また、「NO(エヌオー)」と呼ばれる成分も注目されています。NOとは一酸化窒素のことで、血流の改善や血管の筋肉をしなやかにする働きがあると言われ、脳卒中や心臓病の原因ともなる血栓を予防する効果が期待されています。

【がんの予防】
ビーツにはポリフェノールの一種であるベタシアニンという成分が含まれています。ポリフェノールの中でも強い抗酸化作用のある成分で、活性酸素を除去してがん発症を予防する効果があると言われています。

また、活性酸素を取り除くことによって細胞が老化するのを防ぎ、アンチエイジングの効果も期待できます。

【脂肪肝や肝硬変の予防】
ビーツに含まれるベタインという成分は、肝臓に脂肪がつくのを防ぐ働きがあります。肝臓の機能を強化する作用もあると言われ、脂肪肝や肝硬変を予防する効果が期待できます。

ビーツを食べるときの注意点!糖質は?

ビーツを食べ過ぎることによって体に危険の及ぶような副作用が出ることはありません。ただし、人によってはビーツに含まれる成分で体に不調が出ることがあります。

ビーツに含まれるオリゴ糖は過剰摂取しすぎるとお腹が緩くなってしまうことがあります。また、食物繊維も含まれているので、ビーツを食べ過ぎることによって下痢のような症状が出てしまうことがあります。

妊娠中にはよく摂るようにと言われる葉酸もビーツには豊富に含まれています。葉酸は摂取した50%程度しか体に吸収されないので積極的に摂る必要がありますが、過剰摂取することでむくみや食欲不振、吐き気などの症状が出る場合があります。

また、過剰摂取によってお腹の中の子供にも被害を与えることになりかねませんので、神経質になる必要はありませんが、摂取量に注意しておいて損はないでしょう。

妊娠中の方の葉酸の推奨摂取量は400~1000μg、それ以外の方は240μg程度で、ビーツには100gあたり110μgの葉酸が含まれています。

最後に副作用ではありませんが、ビーツをたくさん食べると尿が赤くなることもあるそうです。健康には影響はありませんので、驚かないようにしてください!

炭水化物がほとんど含まれていないビーツは糖質量も少なく、糖質制限中の方でも気にせず食べることができます。栄養素も豊富に含まれているので、食べ過ぎに注意して積極的に食事に取り入れるようにしたいですね。

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ビーツの旬や味は?

ビーツの旬は年に2回あり、6~7月の初夏と11~12月の晩秋に収穫されます。

ビーツの味は、甜菜の仲間なので自然な甘みがあるのが特徴です。葉の部分も食べられますが、少しクセがあるので捨ててしまう方も多いです。生食よりは、茹でてパスタやスープの具にすることで食べやすくなります。

現在の日本ではあまり知られておらずスーパーでも見かけることは少ないですが、野菜の直売所や道の駅で販売されていることもあり、インターネットの通販でも購入することができます。下処理の済んでいる缶詰のものもあるので、是非探してみてください。

また、レストランのサラダバーやサラダ専門店などでも見かけることがあります。お立ち寄りの際は、一度試してみてはいかがでしょうか。

ビーツの食べ方

鮮やかな色をしているビーツを使うと食卓が華やかになるので食事が楽しくなりそうですよね。しかし、あの鮮やかさを残すためには少し下ごしらえが必要なようです。

ビーツは皮をむいて加熱してしまうと、鮮やかな赤色が抜けて白くなってしまうので、加熱するときは皮のまま茹でて料理に使うようにしましょう。

生食にする場合はサラダや、酢漬けにしてピクルスにするのがおすすめです。皮の綺麗な赤がアクセントになって華やかさが出ます。

ビーツの栄養素をしっかりと摂取したいときはスープにするのが良いです。スープに溶け出した栄養素も余すことなく摂取することができます。

皮に栄養素がたくさん入っているので、栄養面から見ても、彩りの面から見ても皮ごと調理するのが良さそうですね。

ビーツの葉っぱももちろん食べることができます。葉や茎も捨ててしまわずに、茹でてパスタの具にしたり、ベーコンや卵と炒めるなどバリエーション豊かなレシピが数々紹介されています。

また、フルーツと混ぜて栄養満点なジュースやスムージーにする方もいます。まだ日本ではあまり知られてないとは言えどもその栄養素の豊富さから注目している方は多く、少しずつ人気を集めてきています。

ビーツの保存の仕方

保存する場合は、葉と根を切り分けて保存袋に入れて冷蔵庫に入れておくだけでOKです。根の部分は1週間ほど、葉の部分は2日以内には調理するようにしましょう。

冷凍する場合は、水から茹でて冷ました後、使う大きさに切ってバットに広げ冷凍し、完全に凍ったら真空パックに移し変えて冷凍します。

普段あまり見る機会のないビーツですが、ご紹介した通り美容健康効果が期待できる魅力的な野菜です。先ずはロシア料理やサラダ専門店などで気軽に挑戦してみて、少しづつ普段の生活に取り入れてみるのはいかがでしょうか!

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