紫芋の栄養と効能!カロリー、糖質、旬や紅芋とさつまいもとの違いは?

紫芋

クッキーやケーキなどの洋菓子から、ようかんやあんとして和菓子にも使われる紫芋。
紫芋味のお菓子は、インターネットの通販やお取り寄せでは大人から子供まで多くの方に愛される人気の味ですよね。

しかし、加工されたものが目に付き、生のものはあまり見かけることがありません。
実は少し前まで、防疫の面で加工された紫芋以外は持ち出すことができなかったのです。

近年ではインターネットなどで生の紫芋を手にすることができるようになってきましたが、生の紫芋を見ることも少なかったために、紫芋はどのくらいのカロリーや糖質があって、どんな栄養素や効能が期待できるのか旬はいつなのかなど、知らないことはたくさんです。

また、普通のさつまいもや紅芋とはどういう違いがあるのでしょうか。

そこで今回は『紫芋の栄養と効能』『紫芋のカロリーや糖質』『紫芋の旬』『紅芋とさつまいもとの違い』についてご紹介します。

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紫芋とは

紫芋とはさつまいもの一種で、皮の中まで紫色をしている芋です。沖縄や鹿児島の特産として広く普及し、品種改良によって食用や加工用などさまざまな品種の紫芋があります。

一般的なさつまいもと比べて色素の成分であるアントシアニンが多く、加熱しても紫色が残ります。この色素を活かして、ペーストやパウダーにされた紫芋がアイスやケーキ、タルトなどスイーツなどに使われるほか、焼酎などさまざまな酒や飲み物も作られています。

味はさつまいもよりも甘味が少ないといわれていますが、さまざまな種類のある紫芋の中でも甘いといわれる紫芋もあります。そのまま食べても美味しいように甘さのある紅あずまと組み合わせて作られた「パープルスイートロード」や特に甘い紫芋で知られている「種子島ゴールド」という品種もあります。

通販などでも購入できますので、気になる方は是非試してみてはいかがでしょうか。

食品の色づけやお酒や飲み物の原料として使われることが多いため、生の状態の紫芋がスーパーに並ぶことはほとんどありませんが、紫芋を使ったお菓子や、ペーストなどはインターネットのお取り寄せやカルディなどの輸入食品店で購入することができます。

製菓用の紫芋パウダーは100均でも手に入れることができますので、気軽に紫芋を試してみるにはよいかもしれませんね。

紫芋の栄養と効能

紫色の色素成分アントシアンにはどのような効能があるのでしょうか。色の濃い野菜は何となく良い効果があるのではと期待してしまいますよね。早速、気になる紫芋の美容健康効果を見ていきましょう!

【視力回復、眼病の予防】
紫芋には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれています。目に入った情報は網膜にあるロドプシンという物質が分解されることによって脳に伝えられます。

アントシアニンは分解されたロドプシンの合成を助ける働きがあり、疲れ目や視力回復に効果があるとされています。

【美肌効果】
紫芋にはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCはメラニン色素の生成を抑制して、シミやそばかすを予防する効果があります。また、肌にハリを与えるコラーゲンの合成を促進する働きがあるため、美肌効果が期待できます。

ビタミンCは熱に弱い性質を持っていますが、紫芋に含まれるビタミンCはでんぷんによって守られているため、加熱されていも壊れにくいという特徴があります。

【アンチエイジング効果】
アントシアニンをはじめとして、ビタミンCやビタミンE、βカロテンは強い抗酸化作用を持っています。

体内で発生しすぎた活性酸素を除去して細胞がサビるのを防ぐ効果があり、血管や血液を若々しく保つ効果が期待できます。

活性酸素は細胞を老化させるだけでなく、がんや動脈硬化など重篤な病気の原因ともなります。紫芋に含まれる栄養素の抗酸化作用は、さまざまな病気の予防にも効果があるといわれています。

【肝臓機能を高める】
アントシアニンには、肝炎などによる肝臓への負担をやわらげ、保護する働きがあり、肝臓機能を高める効果があるといわれています。

【便秘解消、生活習慣病の予防】
紫芋には食物繊維が豊富に含まれているので、腸内環境を整えて体に溜まった老廃物の排泄を促す効果が期待できます。

また食物繊維は血液中のコレステロール値の低下や、急な血糖値の上昇を防ぐ効果があるため、動脈硬化や糖尿病の予防に効果が期待されています。

その他にもこんな紫色の野菜があります!以下の記事も是非あわせて見てみてくださいね。

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紫芋のカロリーや糖質

紫芋の100gあたりのカロリーは133kcalで、糖質量は約31.7gです。

芋類なので糖質の量は多く、糖質制限中の方にはあまり向かないかもしれませんが、紫芋みは血糖値の上昇を防ぐ効果があるため、少量であれば食事に取り入れてもいいかもしれません。

紫芋の旬

紫芋の旬の時期は地域によって多少変動します。9月の下旬から11月の初旬に収穫されますが、美味しくなる時期は収穫してから2~3週間後といわれているので、旬はいつかと言うと、10月中旬頃から1月となります。

紅芋やさつまいもとの違い

紫芋は一般的なさつまいもと見た目もほとんど同じでそっくりですが、さらに紅芋という芋も、この二つによく似ていますよね。

紅芋も沖縄でよく栽培されており、「紫芋」と呼ばれることもあり、紫芋は「紅芋」と呼ばれることもあるそうで、ややこしくなっています。

しかし、厳密に言うと、紫芋、紅芋、さつまいもは別のものとなります。

先に書いたように、紫芋はさつまいもの一種で、皮だけでなく中の身までが鮮やかな紫色になっている品種のことです。

これに対して紅芋の中身も紫芋と同じく紫色になっていますが、紅芋はさつまいもの仲間ではなく、「ダイジョ」と呼ばれる種類の芋で、ヤムイモの一種です。

ちなみに選び方のコツですが、どの種類でも美味しいものを選ぶ見分け方は、「でこぼこが少なく表面がなめらか」で、「ふっくらとしているもの」、「芋の両端の切り口に蜜が乾いて黒くなった跡があるもの」を選ぶのがコツです。

紫芋の食べ方

紫芋は、茹でたり蒸したものをペーストにしてお菓子などにして使われることが多いです。

砂糖や蜂蜜などで甘味を加えて作るスイートポテトは簡単で人気第1位のレシピです。他にもパウンドケーキやパンに練りこんで使ったり、生クリームと混ぜた紫芋クリームをたっぷり乗せたモンブランやタルトなど、さまざまなスイーツに使われています。

お菓子意外にも、料理に使ってごはんのお供やお弁当のおかずにもなるレシピもたくさん紹介されています。

一般的なさつまいもと同じ手順で、シチューや煮物の具にしたり、天ぷらにしても美味しいです。また、蒸かして柔らかくした紫芋を潰してポテトサラダにしたり、赤ちゃんの離乳食としても使うことができます。

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