ナツメの栄養と効果効能!食べ方や味、収穫時期は?ドライフルーツもある!

ナツメ

中国では「ナツメを1日に3つ食べると老いない」とも言われるほどで、古くから老化防止として用いられてきた食材です。ナツメは栄養素が豊富で、現在でも美容効果、健康維持、精神安定などさまざまな効能が期待されるフルーツです。

韓国料理のサムゲタンなどの薬膳料理としてもよく使われていますよね。

ドライフルーツとして販売されていることが多いですが、他にも色々な食べ方が出来るのをご存知でしょうか?

また、生のナツメはどんな味で、収穫時期はいつ頃なのでしょうか。

そこで今回は、『ナツメの栄養と効果効能』『ナツメの食べ方や味、収穫時期』などをご紹介します!

ドライフルーツとしてもよく食べられているナツメ、是非日々の食卓に取り入れてみてください!

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ナツメとは?収穫時期や味は?

ナツメとはクロウメモドキ科ナツメ属の落葉高木で、アジアや西アジアが原産です。中国料理の材料としてよく知られており、日本では食用以外にも庭木として栽培されているなど、意外と身近な存在です。

生のナツメの実はそのまま食べるとりんごのようにサクサクとした食感で甘酸っぱい味をしており、特に国産のナツメは甘露煮や砂糖漬けにされているものがよく販売されています。

ナツメは英語で「ジュジュベ」や「チャイニーズデーツ」などと呼ばれているほど、ナツメヤシの実であるデーツと混同されやすいです。どちらもドライフルーツとして販売されていることが多く見た目もよく似ていますが、ナツメヤシはヤシ目の植物で全く違う種類になります。

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ナツメの収穫時期は、温暖な気候のところでは8月中旬頃から9月末頃まで、寒冷地では9月末頃から10月末頃までと、産地の気候によって開きがあります。

ナツメの栄養と効能効果

中国で「ナツメを1日に3つ食べると老いない」なんて言われるといやでも効果効能が気になりますよね?いったいどのような健康効果があるのか見ていきましょう。

【ストレス耐性アップ、精神安定】
ナツメにはビタミンの一種であるパントテン酸が多く含まれています。

パントテン酸はエネルギー代謝やさまざまな酵素の合成に関与しており、また神経細胞の合成や神経伝達にも大きな関わりがあるとされています。

他にも、副腎皮質ホルモンの合成を助けるなどストレスへの耐性を高め、精神を安定させる効果があります。

ナツメにはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル類も多く含まれています。

カルシウムは不足するとイライラやうつ、不眠の原因となり、マグネシウムは幸せホルモンであるセロトニンの生成に必要な栄養素です。

これらミネラル類の不足を補うことができるので、ナツメはストレスへの耐性アップ、不眠や胃痛など体の不調の緩和に役立つと考えられています。

また、ナツメに含まれるオレアミドという睡眠を誘導すると考えられている成分も含まれているので、精神安定や不眠にも効果があると考えられています。

【貧血改善】
ナツメは鉄分や葉酸が豊富に含まれています。葉酸は「造血ビタミン」とも呼ばれ、赤血球を作るのに欠かせない成分です。また、赤血球を丈夫にする亜鉛や、鉄分の吸収を高める銅なども含まれているため、貧血の改善に効果があります。

また、葉酸は、細胞の生まれ変わりを正常に行う働きがあるため、胎児の発育に必要な成分として、妊婦の方は積極的に摂る必要があります。

葉酸は、バランスのとれた食事を心がけていれば不足することはあまりありませんが、妊娠中は普段の1.5倍ほどの葉酸が必要といわれています。

ナツメはドライフルーツ100g中140μgと比較的多くの葉酸が含まれているため、妊娠中の方にはおすすめのフルーツです。

ナツメは生薬としても体を温めて筋肉や神経の緊張を緩和させる働きがあります。血液の循環をよくするビタミンP、血液の状態を整えるサポニンも豊富に含まれているので、血行促進、貧血の改善の効果が期待できます。

【便秘改善、むくみ解消】
ナツメには腸内環境を整え老廃物を排出する働きのある食物繊維が豊富に含まれています。また、サポニンも腸を刺激して便通をよくする働きがあります。

また、余分な水分を排出する働きのあるカリウムも含まれているので、便秘解消やむくみの改善に効果が期待できます。

これらの栄養素は、中性脂肪やコレステロールを減少させたり、急な血糖値の上昇を防ぐなどの効果があり、高血圧や生活習慣病の予防にも効果があります。

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ナツメの食べ方は?ドライフルーツも!

ドライフルーツの状態で売られていることが多いので、どうやって食べたらいいかよくわからないという方も多いかと思います。そこで、ナツメの美味しい食べ方をいくつか紹介します。是非試してみてくださいね!

生のまま食べる

ナツメは熟したものは生のままでも食べることができます。サッと水で洗って皮ごとかじって食べます。りんごよりも甘さは少なめで、酸味のある味をしています。少しクセがあり、苦手だという方もいますが、病み付きになる味なので一度試してみてください。

コンポートやジャムにする

コンポートにする場合は、お好みで30~60%の砂糖を溶かした水とレモン果汁を加えたシロップで軽く煮ます。蜂蜜を加えるとさらに美味しくなります。
ナツメは香りが弱いのでシナモンなどの香りが強いものは控えめにしておくのがコツです。

ジャムにする場合は砂糖や蜂蜜を入れて鍋で煮詰めます。お好みでレモン汁やショウガを入れる方もいるようです。

【ナツメジャムのレシピ】

  1. 乾燥ナツメ10粒を一晩ボウルに入れ、水でふやかす
  2. ナツメの種を取り除き、果肉をみじん切りにする。ショウガ大さじ3も同じくみじん切りにする
  3. ナツメ、ショウガ、蜂蜜大さじ4、砂糖大さじ2、レモン汁小さじ2を鍋に入れ、煮込む
  4. 煮詰めている間に、保存瓶を熱湯につけ消毒しておく
  5. 水が少なくなったら適宜水を入れ、弱火で15分ほど煮詰めたらできあがり

皮が気になるという方は先にミキサーにかけておくとよいです。味を見ながら砂糖や蜂蜜の量を調節してください。冷蔵庫で1ヶ月ほど保存可能です。

干しナツメにする

干しナツメにするときは、ざるなどに広げて4~5日ほど天日干しにしたら、15~20分ほど蒸し、またざるに広げて天日干しにします。数日続けてしっかりと乾燥したら出来上がりです。

干しナツメにすると生の状態よりも甘みが強くなり、そのまま食べても美味しくなります。サムゲタンなどの韓国料理に使えますよ。

干しナツメは、さらに砂糖で飴煮にしても美味しくなります。また、干しナツメを煮出したテチュ茶も健康にいいと言われています。

ナツメ酒にする

ナツメ酒は、生のナツメから作る方法と、干しナツメから作る方法があります。作り方は同じですが、干しナツメで作ったほうが色や風味が強く出るという特徴があります。

【ナツメ酒のレシピ】

  1. 乾燥ナツメ300gを細かく切り、広口の容器に入れます。
  2. グラニュー糖150gとホワイトリカー1.8Lを入れて蓋を閉め、冷暗所におきます。
  3. 2ヶ月ほど熟成させ布で漉したらできあがり。

たくさん手に入ったときは是非試してみてください。

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