桑の葉の効能効果と副作用は?糖尿病や高血圧予防、便秘や美肌美髪に!

桑の葉

最近、注目を集めている「桑の葉」。青汁の原材料にも使われているので、飲んでいる方はご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ちょっとマイナーなイメージはありますが、実は糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防から、便秘解消、美肌や美髪にも効果効能が期待できるという優れものなのです!

ノンカフェインで、さまざまな年齢の方も安心して摂取することはできますが、お腹がゆるくなるなど、副作用のような症状が出るとも報告されているようです。

この記事では、『糖尿病や高血圧予防、便秘や美肌美髪に効く!桑の葉の効能効果』『桑の葉の副作用』『桑の葉茶の作り方と飲み方』について、ご紹介します!

【スポンサーリンク】

桑の葉とは

桑の葉とは、クワ科クワ属の落葉高木で、鮮やかな緑色をした葉をつけます。
日本では蚕のえさとして有名で、以前は、各地で桑の木を栽培している農家がありましたが、養蚕業の勢いが弱まるとともに、桑の木の栽培も少なくなっていきました。

しかし、研究が進み、桑の葉の栄養素や効能が発見されて、大麦若葉やモロヘイヤ、明日葉、ケールとともに青汁に使われるなど、健康食事として注目され始めました。

青汁にも使われるその他の栄養価の高い食材の記事もあわせて見てみてください!

青汁の他にも桑の葉茶として飲んだり、最近ではサプリメントとして桑の葉エキスが使われることも多くなってきています。

古代中国では、桑の葉のお茶は「神仙茶」と呼ばれ、薬草として使われていました。風邪や滋養強壮に効果があるとされ、日本でも鎌倉時代から薬草・薬膳として愛飲されていたそうです。

桑の葉はマルベリーハーブやマルベリーリーフとも呼ばれ、国産の健康茶としてインターネットなどでも販売されています。

糖尿病や高血圧予防、便秘や美肌美髪に効果アリ?桑の葉の効能は?

桑の葉に含まれている主な栄養素は次の通りです。

  • DNJ(1ーデオキシノジリマイシン)
  • 食物繊維
  • ビタミンB群
  • βカロテン
  • ミネラル類
  • Q3MG(クエルセチンマロニグルコシド)

これらの栄養素により、桑の葉の効能は以下のようなものが期待されています。

  • ダイエット効果
  • 便秘改善
  • 美肌・美髪効果
  • アンチエイジング効果
  • 生活習慣病予防

それぞれの効果効能について、詳しくみてみましょう。

【便秘改善・ダイエット効果】
桑の葉には、DNJ(1ーデオキシノジリマイシン)が含まれています。他の植物にも含まれていますが、多く含まれているのは桑の葉だけです。

DNJ(1ーデオキシノジリマイシン)は、小腸で糖質の消化を助ける酵素の働きを阻害するため、糖の吸収を抑える効果があります。

甘いものとDNJ(1ーデオキシノジリマイシン)を一緒に摂取すると、糖分の吸収を抑えてくれるので、ダイエット中に甘いものを食べても罪悪感を少なくできるのが嬉しいですね。

また、桑の葉には食物繊維も豊富です。
腸でのコレステロール吸収を抑え、腸内環境を整えて老廃物を排出する働きがあり、便秘改善の効果があります。

【美肌・美髪効果】
桑の葉には、体の調子を整える成分であるビタミンミネラルが豊富です。

ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、シミの原因となるメラニン色素の合成を抑えるため、美肌美白効果が期待できます。

桑の葉には皮膚や粘膜の健康維持を助ける作用のあるビタミンB1ビタミンB2も含まれています。

また、不足しがちなミネラルも豊富です。
爪や髪など、末端まで栄養が行き届くので、髪を黒く美しくする効果が期待できます。

【アンチエイジング効果】
桑の葉に多く含まれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは「ビタミンエース」とも呼ばれており、高い抗酸化作用があるためアンチエイジングに欠かせない栄養素です。

美容や健康に欠かせないミネラル類も、他の食品と比較して、カルシウムは牛乳の27倍、鉄分はほうれん草の15倍もの量が含まれています。

また、桑の葉には、「ビタミンエース」以外にも、ポリフェノールフラボノイドといった抗酸化作用を持つ成分が多く含まれています。

抗酸化作用によって、老化の原因となる活性酸素の除去や癌の予防にも効果が期待できるといわれています。

【糖尿病や高血圧予防】
DNJ(1ーデオキシノジリマイシン)や食物繊維によって、血糖値の急な上昇を防ぎ、中性脂肪を下げる効果が期待できるため、糖尿病予防に良いといわれています。

また、桑の葉に含まれるDNJ(1ーデオキシノジリマイシン)Q3MG(クエルセチンマロニグルコシド)は、悪玉コレステロールの量を減らす効果が期待でき、γアミノ酪酸(GABA)は、血圧の上昇を防ぎ、高血圧の予防に効果があるといわれています。

【スポンサーリンク】

桑の葉茶の作り方と効果的な飲み方

ノンカフェインで小さなお子さんから妊婦さんなど幅広い方が飲める桑の葉茶。ここでは、自家製桑の葉茶の作り方と効果的な飲み方についてご紹介します。

自家製桑の葉茶の作り方

桑の葉を収穫する場合は、綺麗な緑色の葉を摘むようにしましょう。桑の葉の収穫時期は5月~11月頃までの間です。

黄色くなっている部分の葉は、お茶にするのにはあまり適しませんので、使わないように注意してください。

【桑の葉茶の作り方①】

  1. 桑の葉を収穫したら、キッチンバサミで細かく刻む
  2. 蒸し器に入れ、1〜2分蒸す
  3. 蒸し上がった桑の葉を天日干しする
  4. 簡単に手で揉んで砕けるくらいパリパリになったら出来上がり

蒸すことにより、生葉の持つ酸化酵素の働きを抑えることで、青臭さが無くなり、香りや味がよくなります。

【桑の葉茶の作り方②】

  1. 桑の葉を収穫したら、2〜3日天日干しする
  2. その後、2〜3日陰干しする
  3. 再び葉の緑色が変色しない程度に天日干しする
  4. 簡単に手で揉んで砕けるくらいパリパリになったら出来上がり

時短したい方は、桑の葉を3~10分ほど蒸して、60~70度のオーブンで乾燥させる方法もあります。

乾燥の工程が面倒だったり、自家製でなくても良い方は、簡単に飲めるティーバッグや粉末タイプのものも販売されているので、そちらを活用しましょう。

桑の葉茶の味や飲み方は?

砕いた桑の葉は、やかんや鍋にいれ、普通のお茶と同じようにお湯で煮出して飲みます。乾燥させた桑の葉5~10gに対して、水1Lが適量です。

砕いた葉はティーバッグに詰めておくと後片付けが楽になります。

桑の葉の本来の味や香りを引き出すためには、硬水ではなく、ミネラル分の少ない軟水を使うのがおすすめです。

ちなみに日本の水道水は軟水になりますので、問題ありませんが、市販の水を買う場合は、「硬水」ではなく、「軟水」を使うようにしましょう。

水道水のカルキは、5分ほど沸騰させることによって気にならなくなります。

火にかけてお湯が沸騰したら、弱火にして5分ほど煮出して出来上がりです。

ほうじ茶に似た癖のない味なので、緑茶や水などのかわりに食事と一緒に飲むこともできます。苦味の少ない抹茶のような味と感じる方もいらっしゃるようです。

飲むタイミングは食前から食事中にかけて、ゆっくりと飲むことで桑の葉の栄養素を効果的に摂取できます。DNJによって胃に入ってきた糖分が吸収されるのを防いでくれます。

桑の葉をお茶にする他に、ミルなどで粉末にして、牛乳などの飲み物に加えたり、料理に使うことも可能です。

桑の葉茶は飲み過ぎによる副作用はある?

桑の葉茶は自然の食品であるため、基本的に副作用はありません。しかし、飲み過ぎるとまれに副作用のような症状が出る場合があるため、注意が必要です。

特に良く見られるケースは、お腹がゆるくなったり、下痢などの症状が出る場合です。
この理由は、食物繊維が豊富であることと、DNJの働きによって、小腸で吸収されなかった糖質が大腸に運ばれ、大腸内の細菌によって分解される際に水素ガスなどのガスが発生して排便が活性化されるためです。

糖尿病の治療中の方は注意が必要です。桑の葉茶には血糖値を下げる効能があるため、糖尿病の治療で薬を服用している方は、桑の葉茶を飲むと低血糖を引き起こす危険性があります。

妊婦の方に対する安全性については、まだ確認されていません。重大なトラブルや副作用の報告はありませんが、妊娠中の方は摂取を控えたり、一度医師に相談した方が良いでしょう。

【スポンサーリンク】

あわせて読みたい記事



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

twenty + 17 =